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Bizteria経営企画 Vol.26
顧客取引を主体としたリスクマネジメント
株式会社金融財政総合研究所 コンサルティング事業部 取締役事業部長 本田 伸孝

 事業会社におけるリスクには、「事業活動上のリスク」「コンプライアンス上のリスク」「財務報告上のリスク」の三種類あると考えられていますが、昨年来話題となっている、日本版SOX法は、事業活動上で発生する様々なリスクとそれに対する対処方法を財務報告において明確に開示する事を求めており、事業活動上のリスク=財務報告上のリスクとして捉えられています。

 一方で、『リスクマネジメント』の意味を考えてみると、一般的には、各事業部門が「人・物・金・情報・ブランド」の経営資源を活用し業務を遂行する過程で発生する様々なリスクや問題点を洗い出し、それを分析し予防策を考えながら業務行程の改善・改革を継続的に実現してゆく体制を整備することと現す事ができますが、基本は「企業価値を高める為の経営手法」のひとつに他ありません。また、リスクマネジメントを実践する上で考えられる対処方法としては、「受容=軽微なリスクは受け入れる」「回避=業務活動を停止する」「移転=保険等により補完する」「軽減=発生しないようにコントロールする」の4種類が考えられますが、事業活動上のリスクマネジメントとしては「軽減」させる方策を考える事が主体的となっています。また、リスクマネジメントを実践する上で考えられる対処方法としては、「受容=軽微なリスクは受け入れる」「回避=業務活動を停止する」「移転=保険等により補完する」「軽減=発生しないようにコントロールする」の4種類が考えられますが、事業活動上のリスクマネジメントとしては「軽減」させる方策を考える事が主体的となっています・・・(続きを読む)

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