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Bizteria経営企画 Vol.20
【対談2009〜注目企業の「今だから、ここが知りたい」】
経済危機時代における企業マネジメント
平野 精一(エプソン販売株式会社 代表取締役社長)×中本 雅也(べリングポイント株式会社 執行役員)

中本氏(以下、敬称略) 現在、「100年に一度の経済危機」とも言われていますが、平野さんは現状をどのように認識されていますか。

平野氏(以下、敬称略) 世界的に景気が厳しいというのは、もちろん認識しています。一方で、チャンスもあると思いますよ。ITインフラは、もはや企業や家庭の中でなくてはならない存在になっています。そうした中、細かな不満や改善点があるはずで、きめ細かく見ていれば必ずビジネスチャンスがあると思います。その際、本質をしっかりと見極めることが大切です。困難な時期だからこそ、自分たちのビジネスは何かをもう一度考え直さなくてはいけません。奇をてらわず、基本に戻るのが第一なのです。

中本 なるほど。ビジネス環境が厳しくなると、いろんなことをやりたくなりますよね。「本質を見極め、基本を徹底する」というのは、なかなかできない。過去にも、こうした不況に直面したことがありましたか?

平野 世界全体が、ここまで急速に不況へ突入するというのは初めてです。でも、ビジネスをやっていて、行き詰まることはしょっちゅう(笑)。そうした時、今までのビジネスとは全く異なることへ手を出しましたが、結局失敗しました。経験上、基本に立ち返るのがもっとも良いのです。・・・(続きを読む)

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