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Bizteria経営企画 Vol.19
【対談2009〜注目企業の「今だから、ここが知りたい」】
「100年企業」が伝承する「カスの商売」の精神と組織の活性化とは?
森川卓也(コクヨS&T株式会社 代表取締役)×泉 一也(ウィルビジョン株式会社 代表取締役)

泉氏(以下、敬称略) 本題に入る前に、今の経済不況について、森川さんはどのような捉え方をしておられますか。

森川氏(以下、敬称略) 世間一般には「100年に一度の津波」とも表現されているように、今回の不況はグローバルな規模で、なおかつ業種業態を問わずに起きている。もちろん当社もその例外ではありません。
 文房具や消耗品は、誰しもが日常的に使用しており、全社員の意識付けのため以前より経費削減の対象になりやすい。そのため、こんな時期ですからどの会社においても、社内で通達が出されていると思われます。そんな状況下でわれわれは、一体何ができるのかと。
 放っておけばただの逆風、ピンチですがこれは不況時代にいただいたチャンスかもしれないと思っています。

泉 私の専門である企業コーチングなどの教育分野は、不況となると真っ先に経費削減の標的になる。なぜなら、教育というのは効果やゴールが見えないし、それが計りにくいからです。
 ただし、教育を「経費」と捉えるか「投資」と捉えるかで、経営者のスタンスは異なります。私は3年ほど前から必ずこうした時期が来るであろうと予測し、「経費」ではなく「投資」になるビジネス教育へ・・・(続きを読む)

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