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Bizteria経営企画 Vol.10
【連載】自律組織への変革(第1回) ファシリテーションを活用し、創発的会議を実現する
株式会社ピープルフォーカス・コンサルティング 代表取締役 黒田 由貴子

 会議の生産性、効率性が問われて久しいが、あなたの身の回りでこのようなことは起こっていないだろうか。
・会議で議論が少なく、上司の意見や、暗黙のうちに組織内のコンセンサスとされていたことが、そのまま通ってしまう。
・会議で意見が出ても、途中で議論が錯綜して目的が何なのかを見失い、結局、何も決まらずに終わってしまう。
・ミーティングや日常業務上のコミュニケーションで部下や若手の意見が頭ごなしに否定されたり、無視されたりする。
・会議やミーティングで今後のアクションプランを決めても、担当者に当事者意識が薄く、的外れなことをしたり、手付かずのまま終わってしまう。

 こうした会議は、ルーティンワークが多く、与えられた仕事を粛々とこなせば業績が上がっていた時代にはさして問題にならなかったかもしれない。しかし、環境の変化が激しく、戦略的な方向性のもとに個人やチームが主体的に行動することが求められる現在においては、次のアクションを遅らせるマイナス要因となる。メンバーの士気を低下させ、長期的な競争力の低下につながる懸念も否定できない。会議は、単なる情報伝達の場ではなく、創発の場でなければならないのだ。

 とはいえ、即座に、組織全体が意識や行動を変え、こうしたコミュニケーション上の問題を解決するのはまず不可能であるといえよう。そこで議論やコミュニケーションの場を側面から支援する役割を担う人材が必要となる。その人材こそがファシリテーターである・・・(続きを読む)

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