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Bizteria経営企画 Vol.10
【連載】企業ブランドと競争優位性(第9回)
株式会社イニシア・コンサルティング 代表取締役社長 丹生 光

 ブランド「を」マネジメントすることからもう一歩進めたブランド「で」全社をマネジメントする「トータルインナーブランディング」により企業を組織進化させ競争優位性を高めることができる。次への飛躍を目指す組織進化においてコーポレートブランディングはその方向性を示し、また大きな推進力ともなる。それを具体的な形で展開するためのブランド7つ道具、新7つ道具をご紹介した。

 ブランド構築からその認知・理解までブランド「を」マネジメントする「ブランド7つ道具」とブランド「で」組織進化をさせるためにブランドに組織が共感・行動し、成果をあげるまでの「ブランド新7つ道具」の2つである。

 だが、ブランド「を」マネジメントする段階からブランド「で」組織をマネジメントする段階までは簡単にスムーズに移行できるのだろうか。じつはこの2つをつなぐものが、「ウエイ」である。それは、コアコンピタンス(その企業独自の強み)と同じではない。その企業独自の強みを生み出す本質的なプロセスであり、方法論である。

トヨタは 、「なぜ」を5回繰り返す。・・・なぜなのか。そうするうちに、中途半端に3回程度ですませてしまうどこかの部署が悪い、誰かが悪い、経営陣が悪いなどと他人のせいにしてしまう原因追求が・・・(続きを読む)

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